白田 秀彰

大感謝祭に関連して、私に金銭を通じて感謝したいという人がもしいたら、このページからリンクされている各種団体に寄付してあげてください。私の名前で (in the name of) でなくても構いません。いずれも、私が深く恩義を感じている組織です。

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1 Free Software Foundation

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オンラインにおける私たちの自由についての活動の理念的基礎を作った人、リチャード M. ストールマンが設立した「自由なソフトウェア財団」です。

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リンク先のURLが https://www.fsf.org/associate/support_freedom/donate/index_html であることを確認してください。

優れたものを親しい人たちと分かち合う、人としてあたりまえの心情の自由。優れたものを広めていきたいと思う、人としての当然の願い。こうした私たちの自然な心のあり方は、「権利者の許可の無い限り見せない、聞かせない、使わせない」ことを前提とする現在の法制度と対立してしまいます。ストールマンは、この私たちの自然な心のあり方と、法制度の対立を調和的に解決するための、Fine HackであるGNU Projectをたった一人で開始し、そのプロジェクトを保証するライセンスであるGPLを提唱しました。

著作物が創作者のものであるならば、創作者はその著作物が、自由にコピーされ社会に活用されるまま(copy-left)にすることを指示できるはずです。創作者が、自分の著作物とそれを広めたいと願う思いを誰かに制限されてしまわないように、法的に保証するライセンスがGPLなのです。この著作権をつかって自由流通を保証するという、ある種の逆転の発想によって、これに続くさまざまな「自由のライセンス運動」に道を切り開きました。その功績はいくら称えても称え尽くせるものではありません。

私は、ストールマン本人と会談したことがあります。彼は奇妙な人です。しかし愛すべき奇妙な人です。私は、2時間ほどの会談で彼の精神性の高さと信念の強さを感得しました。私は人間の価値は、その二者に立脚すると信じます。彼は、価値ある人間です。

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2 Debian JP Project

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ストールマンのGNU Projectと関係し、リーナス・トーバルズのLinux カーネル公開と、その普及を促したオープン・ソース運動の一つの支流である、Debian Projectです。私は、とくに日本で活動している日本支部を支援したいと願っています。

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それは、Debianに参加している、榎本氏や八田氏や杉浦氏と個人的に友人(私から一方的にかもしれない)であるからです。ロージナ茶会が「なんだかわからない組織」であるにも関わらず、しばしば顔を出してくれた榎本さんと八田さん、ありがとう。

私がMIAUを盛り上げようと勝手に始めた「直接会って話そうよプロジェクト」に遠くから二回も来てくれた杉浦さん。だれも来なくて がっかりしながら、一橋大学西キャンパスの池傍のベンチで しょんぼりしてたときに来てくれた杉浦さん。杉浦さんがいたから、ほんの少しだけでもMIAUでがんばれました。(そうだ、MIAUで私の相手をしてくれた ex と Sigmaもありがとう。君達がかまってくれて とても嬉しかった。)

結局、私がMIAUでできたことは、一人相撲と悪あがきだったように思います。それでも、私に直接会ってくれる人がいたおかげでなんとか踏ん張りました。どんなにお金を積まれるりも、私は、私の呼びかけに応えてくれる人をありがたく思います。ですから、この感謝を込めて、Debian JPへ。

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Return 白田 秀彰 (Shirata Hideaki)
法政大学 社会学部 助教授
(Assistant Professor of Hosei Univ. Faculty of Social Sciences)
法政大学 多摩キャンパス 社会学部棟 917号室 (内線 2450)
e-mail: hideaki@orion.mt.tama.hosei.ac.jp